2014年5月7日水曜日

双子尾根からニードル

5月1日から4日まで、双子尾根から杓子のルートに日程を取った。
初日と最終日は移動日。
なか二日で、猿倉から小日向のコルのテン場に設営し、
翌日、双子尾根の雪稜登攀から杓子岳を目指す。
入山日が早かったせいで先行トレースもなく猿倉台地から先は
下山時の為、赤旗を打っていった。
小日向のコルまでは急登。約3時間程で到着。
風もなく、雪を切り出し設営に取りかかる。
竹ペグを埋め込み、入り口を下げて完了。
炊事場も作り、少しだけの宴会。明日のルートを確認する。
翌日、朝日の昇る前、出発。
双子尾根は、今年、雪が少なかったせいか、稜線に
地面が露出しているところもあり、藪漕ぎをさせられる。
これがつらい。
樺平からはいっそう傾斜がまし、風も強くなる。
明大山岳部の先行トレースのおかげで楽をさせてもらった。
核心の岩峰は雪が少ないため大きく岩肌が見える。
時折、耐風姿勢を取らされる。下山時の事を考え、
タイムリミットとする。足元に気をつけながら慎重に下る。
小日向のコルでは入山者が続々やってくる。
午後からは天気が急変。山は見えなくなってしまった。
今回、初めてのルートに臨んだが、力不足を感じた。
来年への課題の残った山行であった。
連休最後の日は比叡である。
1峰ニードル左岩稜は5級下となっている。
5~6年以上前に取り付き、懸垂後の2ピッチを残していた。
最初のピッチは6級でスラブを登り、いったん切る。後、垂直の
クラックを登り、最終5級+のピッチへと繋ぐ。
つるべで登っていったが、最後は有さんにお願いした。
風の通り道か?ニードルはいつも吹く。
南面側に回りこむと今までの上着は必要ない。
雪山を楽しみ、クライミングを楽しんだゴールデンウィークであった。
双子尾根のメンバーとニードルのパートナーに感謝です。