幼い頃、我が家には馬を飼っていた。
馬屋があり、馬糞を肥料にしていた時期もあった。
馬は農耕のためである。中学生頃までいたと思う。
馬に変わり、耕運機の時代となった。
時期は今頃。
田植えの前の田んぼを耕し、水を入れ整地し、畦を鍬で周囲を整える。
田植えはこれからである。
近所の方が協力して、行う。
苗を担いで、田んぼまで、運び、ひとくくりずつの苗を均等に田んぼに投げ入れる。
さあ、これからだ。
一人ずつ苗の束を腰に準備して田んぼに入る。
5人ほどの近所のおばさん達が一列に並んで
丸い赤の印のついたところを目掛けて苗を植えていく。
両端には、糸を移動する男衆の二人が管理する。
植えている女衆は世間話などをして、疲れを紛らしながらの田植えである。
今は、ほとんど全ての作業が機械化された。
60年頃前の話である。