2016年5月8日日曜日

鶴見岳と由布岳

大分ではだいぶ地震はおさまったかのように見える。
由布岳の登山道の確認に連休前に入山したが、今回は鶴見岳である。
全体の状況としては、由布岳の状況よりは悪いと感じた。
山容の形態も異なるので、印象のみである。
鶴見岳の縦走路は馬の背から鞍ケ戸1峰まで崩壊は激しく、通行不能。
エコーラインから船底までのルートは落石と崩壊だらけ。
内山からシャクナゲ尾根は大きな登山道崩壊カ所が2カ所ほどあり、その他
浮石、地面不陸の状態あり。安定してない。塚原温泉方面も悪い。
まだ、地震の収束ははっきりしていない。
我々を受け入れてくれる山はいつの事だろう?

2016年5月2日月曜日

サギダル稜

残雪期の宝剣岳を目指し、二泊三日の行程で車を走らせる。
1日目は早朝、5時に出発。買い出し終了して、バスセンターの駐車場にて待機。
2日目、ロープウエーに乗り、登山口へ。出発準備をする。
天気予報は晴れになるらしい。が、ホワイトアウトの状態で登山開始。
視界はほとんどない。取り付きを探すがよく分からない。ちょっとした鞍部に着く。
正面のリッジが目に入る。ここだと決めて、ロープを結ぶ。風も少しではあるが強い。
いよいよ、1ピッチ目の登攀開始。
風も強く、初めてのルートなので
コールが届かない事を考慮して、短めにピッチを切る。
サギダルの頭までは4ピッチで区切った。核心部は20mの3級プラス程度であり、残置
ハーケンは1本のみ。ほかのランニングビレーは立木で取って行った。
今年は雪も少なかったが、積雪量は毎年違っており、それぞれグレードは体感も含めて
変化するであろう。
サギダルの頭の稜線は風も強く、次のルートの選択を迫られる。運良く今までほとんどホワイトアウト状態であったが、晴間が見え始める。下山ルートも明確だ。
早々に下山に移る。島田娘の鞍部からロープウエーに向かう。
宝剣岳のピークは踏めなかったが、良しとしよう。欲張ってはいけないのだ。
鞍部からの下降は少し急傾斜ではあるが天気も回復して快適な下山であった。
熊本の震災は我が家にも影響を与えた。なんとか、工面して今年もまた、
残雪のアルプスの山に足を踏み入れられた事は感謝しなければならない。
また、今回、メンバーを組んで頂いた方々にも地震の事で、それなりに影響を与えたと
思う。山に行く事は、というより行けることは、自分の体力等もあるかもしれないが
その前に、家族の理解とメンバーの協力があってこそ成り立つものである。
渋滞にもあったが、三日目は昼頃に帰宅の時間となった。
正味、半日でのクライミングだったが、久し振りに楽しい時を過ごした。